TOPへ
 議員という仕事柄、たくさんの人とお会いします。また、市内、県下は当然として、日本中をとびまわることも多いのです。誰とお会いしても、どこを訪問しても、教えられることがたくさんあります。そんな活動の一こまを、写真とともにご紹介いたします。

 津波警戒標識を40ヶ所に設置 12.4.11(水)
 津波警戒標識
 平野文活市議団長と私は、昨年5月に宮城県塩釜市に東日本大震災の支援に行きました。

 その経験から、被災地に学び教訓などを別府で活かしたいと、市議会で津波警戒標識の設置など防災の充実を求めてきました。

 その後、今年2月から設置が始まった津波警戒標識、3月末までに海岸線の40ヶ所に設置されました。

 海抜表示板
 また、海抜表示板は海抜15メートル以下の地域の電柱に1250ヶ所設置、避難場所は113ヶ所から121ヶ所に増え、防災シティマップを作成し全戸に配布されました。

 今後もいっそう勉強し、防災面の強化にがんばります。


 別府市の貯金は増えている 12.3.28(水)
 豊後梅(ブンゴウメ)
 私は、国保税の引き下げを求める質問の冒頭に、基金残高を聞きました。
 市の貯金にあたる基金。政策推進課長は「財政調整基金は65億5800万円、主要3基金は85億5900万円ある」と答弁しました。

 財政調整基金とは、年度間の財政の不均衡を調整するために積み立てられておく資金。不況による税収減や災害などによる支出増の備え、計画的な財政運営を行なうために財源に余裕がある年度に積み立てておく基金です。
 財政調整基金、減債基金、公共事業費基金の3つの基金を主要3基金といいます。平成12年度の財政調整基金は18億円程度で3.6倍ほどに増えています。

 市の財政を担当する政策推進課長は、

 「一番大きな要因として、削減された地方交付税が復元されたことによって、財政状況が一定程度改善しております。……財政収支の中期見通しでは、やはり税収の減少、それから社会保障関係費の増加などで歳入が不足するというふうに試算しておりますが……。ただ、以前のような基金枯渇というような危機的状況からは当面回避することができたのではないかというふうに認識しております」

 と、昨年12月議会で平野さんの質問に答弁しています。

 臨時財政対策債を除けば、純粋な市の借金というのは197億円。
 平成10年度末では288億円あったが、マイナス91億円。事実上の借金は大幅に減っています。
 つまり実質の借金は大幅に減り、貯金は大幅にふえているという、この10年ぐらいを振り返ったときにそういう経過になっています。

 私たち日本共産党市議団は、市民生活が困窮している中、市民生活を応援するための施策実現に一貫してがんばっています。


 後期高齢者医療保険料も値上げ 12.3.27(火)
 ビオラ(Viola)-1
 3月23日に私が行なった反対討論。
 ふたつ目に国保税の問題で、今回の改定では不十分。市長の公約を早く実現すべきと述べましたが、この件は以前に報告したので省き、そのつづきの部分を紹介します。

 後期高齢者医療の保険料の値上げに反対したのは、25人の市議のうち共産党の平野・えんどだけでした。

 三つ目に議第19号後期高齢者医療特別会計予算に反対です。
 75歳以上の後期高齢者医療の保険料を値上げする予算です。均等割額はこれまでの4万7100円から4万8500円に1400円アップ、所得割の率は8.78%から9.52%に0.74ポイントアップ、賦課限度額は50万円から55万円に上がる、というものです。
 介護保険料の値上げに加え、年金額は0.3%削減される中で、高齢者にとってダブルパンチです。

 ビオラ(Viola)-2
 最後に、議第12号「平成24年度一般会計予算」についてです。
 一般会計予算は評価できる点も多々あります。学校の補助教員を22名増やす学校いきいきプランや、消防車の購入など消防力の強化を行なう予算、ヒブワクチンなどの予防接種や妊婦健診の継続、道路の整備や改修などの予算などなどは評価するものです。
 しかしながら、以下の点で問題があり賛成できません。

 まず、増税になる予算だという点です。市民総所得は23年度より約8億4200万円減っているのに、市民税は約1億4700万円も増えている予算となっています。
 年少扶養控除の廃止で33万円の控除がなくなることによって16才未満の子どもを持つ約9900人が増税となります。

 ビオラ(Viola)-3
 また、特定扶養控除の縮減で12万円の控除がなくなり、16才以上19才未満の親約2100人が増税になります。この合計で2億1000万以上の増税になるのです。

 次に子どものための手当が23年度より1億6000万近いマイナスです。
 1万3000人あまりの子ども一人あたり約1万2000円の減額です。民主党は一人2万6000円の子ども手当と公約したことは忘れたのでしょうか。他にも公約違反のオンパレードです。

 市民の生活はますます大変になり、2割もの中学生が就学援助を受けるほど子育て世帯の貧困化が進む中で、子ども手当の削減や増税に反対です。

 ビオラ(Viola)-4
 次に、広域行政の負担金約9億3200万円に反対です。
 新しいごみ焼却場の建てかえに伴う入札では12億円も高い企業を選定しましたが、この建設事業費の負担を含むもので反対します。別府市にとって重すぎる負担です。

 こうした問題点のほかにも、民主党政権が廃止を公約しながら実施されない国直轄事業の地元負担金や、地元経済に貢献しないばかりか、維持管理費の負担増が予想される海岸整備事業、不公正が温存されたままの同和団体補助金など同和行政関係予算には賛成できません。
 また、住宅リフォーム助成制度の予算をこの予算に盛りこむべきだったと考えます。


 介護保険料4割5割の値上げ可決 12.3.26(月)
 花韮(ハナニラ)
 3月23日、議会最終日に私が行なった反対討論の中から、まず介護保険料の値上げについての部分を紹介します。
 大変市民の関心が高く重要な議案なのに私たち共産党議員以外には、この議案に対し本会議でも委員会でも質問も意見も全くなかったのです。

 質問もなく理由も述べずに市民の28%以上の人がこれほどの値上げになる議案に賛成する議員の姿勢は、あんまりではないでしょうか。賛成するからには理由を述べて賛成すべきではないでしょうか。
 この議案に反対したのは、我々共産党のふたり(平野文活・えんど久子)と泉武弘議員の三人だけでした。あとの議員は全員賛成でした。以下は、私が討論で述べた内容です。

 馬酔木(アシビ)
 まず、一番市民に影響が大きく関心が高い問題、介護保険料の大幅値上げを行なう議第29号「別府市介護保険条例の一部改正について」と、議第18号「平成24年度介護保険事業特別会計予算」に反対です。

 この条例改正案は、介護保険料を平均43%も値上げし、基準額の方で年間6万6800円、月5567円にしようとするものです。これまでの月3950円から1617円の値上げ、年間1万9400円もの負担増です。

 別府市の介護保険料は報道された全国52市区の平均月5263円よりも300円以上高い金額で、大変な負担になります。
 今でも「介護保険料が高くて大変」という声が切実で、4割から6割もの大幅値上げは「死活問題だ」と悲鳴が上がっています。

 介護保険料の値上げは、65才以上の全員3万4000人以上の方、別府市民の28.4%の方、一人ずつの負担が増えるという非常に大きな問題です。
 ほとんどの方が年金天引きで有無を言わさず引かれます。この重要な問題に、本会議でも厚生消防委員会でも我々共産党議員以外に質問や意見はなく、議会としてもっと慎重な審議が必要だったと考えます。

 寒緋桜(カンヒザクラ)
 私たち日本共産党市議団は一貫して、介護保険料の負担を軽くするため一般会計からの繰り入れや多段階にするなどの努力をすべきと主張してきました。

 国や県への働きかけも行なってきました。この議会の総務文教委員会では、日本共産党の平野文活議員団長が「広寿苑事業精算収入1億9414万2000円を介護保険料の値上げ幅を抑えるために活用すべきだ」と提起しました。

 別杵速見広域圏事務組合が運営していた広寿苑を民営化することにともない平成24年度別府市一般会計予算に雑入として繰り入れるというものです。
 この2億円近いお金は、介護保険制度が始まってから広寿苑の基金として積み立てられてきたもので、純粋に介護保険のお金であり一般会計として使うべきものではなく介護保険のために使うべきお金だ、と主張しました。

 試算ではこの2億円弱を介護保険料の値上げ幅抑制のために活用すれば、条例改正案よりも基準額で年間2100円、月額175円安くすることができます。
 しかし、この提案を反映させることができず、大変悔しく残念です。

 このようにあらゆる角度から65歳以上の第1号被保険者のみなさんの負担を抑えるよう提起したにもかかわらず、平均43%もの値上げを行なうという議案と、その予算に反対です。
 このままでは、今後さらなる大幅値上げが予想され、国の負担を抜本的に増やすことがどうしても必要だと考えます。


 公約は努力目標発言に怒り爆発2 12.3.21(水)
 枝垂れ梅(しだれウメ)
 怒りの議案質疑のつづきは、15日の一般質問で、となりましたが、私は「しまった。発言取り消しを求めればよかった」と反省し、一般質問で取り消しを求める予定でした。

 しかし、私の一般質問の前日、河野かずのり議員が「選挙公約は努力目標なんかじゃないよ。民主党より悪いじゃないか」と述べ、浜田市長は「そういうつもりで言ったのではない。誠心誠意公約実現に努力していく。えんど議員にもお詫びを申し上げます」と答弁。

 豊後梅(ブンゴウメ)
 それを受けての一般質問。私は「きのうの答弁を事実上の発言取り消しと受け取ったが、私に謝るよりも市民のみなさんに謝るべきだ。努力目標なら責任がない。選挙公約は市民との約束であり、しっかり責任を果たしてもらわなければならない。しかも、現職市長が全ての状況をわかった上で公約したことであり、新人候補とはわけが違う。市長の考えをもう一度述べてもらいたい」と答弁を求めました。

 浜田博市長は「100%公約実現に努力します」と答弁。

 よし、100%と言ったよね!私はこう続けました。

 「100%公約実現に努力すると言ったが、先日の答弁では来年もまだ公約実現にはならない。赤字解消のための繰り入れはするが、繰り入れを増やし国保税引き下げとはならない。それでは困る。『選挙から2年たっても実現してくれん』となったら市民にとっては『市長は選挙前だけ調子のいいこと言ったんか』となる。先延ばしすれば、その間市民は高い国保税を払い続け、払えなければ延滞金がかさんでいく。市長も一度国保の窓口で市民に対応してみたらいい。早く公約実現すべきでしょ」

 これに市長は「公約実現に向け検討する」という答弁をしました。


 公約は努力目標発言に怒り爆発1 12.3.20(火)
 フキノトウ(蕗の薹)
 3月市議会の焦点のひとつ国保税問題です。

 3月議会に国保加入世帯の3割ほどの世帯に平均3000円の値下げを行なう議案が提案されています。今回の引き下げが実施されても……

所得150万円の2人世帯は、年間2800円下がって25万8000円
所得200万円の2人世帯は、年間4200円下がって32万7200円
所得300万1円の4人世帯は、年間6700円下がって53万4100円

 ……という状況です。

 3月12日の議案質疑で、浜田市長は三重議員の質問に「累積赤字解消は最優先課題。累積赤字は3億2000万円を切るところまできたが、H24年度末の累積赤字の状況を見ながら赤字解消のために一般会計からの繰り出しを増額する」と答弁しました。

 私は、その答弁を受けて質問しました。

 フキノトウ(蕗の薹)
 「浜田市長は選挙前『一般会計からの繰り入れの増額を検討し国保税の負担を軽く』と公約した。しかし、今回の予算で一般会計からの繰り入れは増えていない。今回の提案で国保税の引き下げをしようとする担当課の努力は評価するが、これは国民健康保険特別会計の中でのやりくりで市長の選挙公約とは別だと思うが。私は、選挙後1年にあたるこの議会に一般会計からの繰り入れを増やし国保税の大幅引き下げを提案し、公約実現すべきだったと思うが。市長の考えは?」

 すると浜田市長は、「負担を軽くという主旨や方向性は盛りこんだ。選挙公約はあくまでも努力目標だ。ただ、これで公約実現とはならない」などと言うのです。

 梅の南立石公園を散歩
 私は、何ちゅうことを言うんや!と頭にきて、「『選挙公約はあくまでも努力目標だ』なんて有権者である市民のみなさんに対して失礼じゃないですか。市民のみなさん怒りますよ!保険年金課の窓口で『そんなに払ったら生活できません』と毎日やり合ってるじゃないですか。国保税の引き下げは市民のみなさんにとって死活問題なんですよ。赤字解消が最優先課題だと言うが、市民の負担を軽くすることこそ最優先課題でしょ。国保税を払ったら生活できないなんてあってはならないことですよ。こんな事態を打開するのが最優先課題でしょ!」と、ガンガン怒りました。

 しかし、浜田市長は言い訳がましいことを言うのです。本当に市政をあずかる市長として恥ずかしい発言ですよ。

・・・つづく。


 TPPの講演会に参加 12.2.29(水)
 TPPのチラシ(クリックすると拡大します)
 2月28日、大分文化会館で開催された「TPPの幻影と真実に関する講演会」(主催は大分県TPP交渉参加阻止共闘会議・JAグループ大分)に参加しました。
 党派を超え議員もたくさん参加し、みなさん熱心に聞いていました。

 10時半から3時まで行なわれ、ジャーナリストの東谷暁(さとし)氏(著書に「間違いだらけのTPP〜日本は食い者にされる」飛鳥新社など)と京都大学大学院准教授の中野剛志氏(著書に「TPP亡国論」集英社新書など)の講演を聞きました。

 ジャーナリスト・東谷 暁 氏
 東谷氏の講演のタイトルは、「TPP交渉に対する米国のねらいについて」。

 今のTPPに関する報道は矛盾だらけ。それは、アメリカという国がどんな国なのかを考えていないから。
 アメリカは戦略的には「バイ・デザイン」(意図的に、下心がある)の国。早くから計画的にやり、いつまでもあきらめない。政治的にはアメリカが一番正しいと思って疑わない。
 TPPで自由貿易をと言うが、それはタテマエ。自由貿易という論調は完全に間違っている。その認識を変えないと大変なことになる。今、アメリカは不景気で保護主義に固まっている。

 ねらいは農産物だけでなく、多くの分野にわたっている。アメリカは、TPPで金融と投資を自由貿易にして、日本の銀行や証券企業、サービス業の市場に入り込みたいと狙っている。
 JA共済を狙っているのは明らか。共済は特定多数が対象のため、安い保険料で高い共済金を得られ、不特定多数を対象とする民間保険よりずっと有利。アメリカの保険会社は太刀打ちできない。だから、共済をつぶしたい。共済や医療制度にものすごい圧力をかけてくるだろう。

 自由貿易をやると効率がよくなり、失業者が増える。雇用が生まれるというのは嘘。NAFTAによってメキシコは、300万人とも言われるほどの失業者が生まれ、カナダは加工業の7〜9割がアメリカ系企業に乗っ取られてしまった。
 日本の食糧自給率は、TPPにより今の39%から13%まで低下すると予想されているが、これは非常に危険なこと。競争力のある農業なんて言うけど、アメリカの農家1戸あたりの耕地面積は、日本の100倍以上。オーストラリアは日本の1500倍ですよ。太刀打ちできるわけがないでしょ。

 日本のマスコミが「公的医療制度の廃止は求めないから大丈夫だ」などと、アメリカの言い分をそのまま鬼の首でも取ったかのように報道するのは、本当に腹立たしい。
 米韓FTAは韓国の大敗北だった。韓国が得をして日本が置いて行かれるみたいな報道が多いが、それは逆。得をしたのはアメリカばかり。

 京都大学大学院准教授・中野 剛志 氏
 元通産相(現・経済産業省)のお役人(東大卒のキャリアですね)だった中野剛志氏の講演は、「国際社会のなかでのTPPとわが国のとるべき立場」というタイトルです。

 現代社会は残念ながら、庶民の生活は世界経済と関係ないというわけにはいかない。ワシントンや霞ヶ関が失敗して世界経済がおかしくなると、農家や商売人や庶民が「まじめに働いてきたのになぜ路頭に迷うことになってしまったのか」となってしまう。
 水ぎわでくい止めるべき霞ヶ関が、水ぎわをあけわたすんだから、本当にひどい話ですよ。

 「グローバル化」と「東アジアの成長」と言われてきたけれど、この二つは2008年のローマンショックと一緒に吹っ飛んだ。なのに、まだ「グローバル化」「東アジアの成長」って言ってる。「それはもう終わったのよ」って話です。リーマンショックはまさに歴史の転換点。過去の常識は通用しない。

 アメリカはTPPで輸出拡大による雇用拡大を目指している。
 オバマ大統領は「アメリカは5年間で輸出を倍増させる。輸出への不健全な依存をやめ内需拡大策をとるべきだ。いかなる国もアメリカに輸出さえすれば繁栄できると考えるべきでない」と演説した。
 日本の雇用を奪い、アメリカの雇用を増やすことがねらい。

 なぜ交渉に参加したのか全くわからない。交渉中は国民に説明できない。
 普天間基地問題でもこれだけ弱腰の日本が、アメリカに対し有利なルールを作るなんてできるわけがない。日本米を他国は食べないのに、どこと組んで日本の米を守ろうと言うのか。

 わが国は充分に開かれているのに、菅直人首相は2010年11月「開国」宣言をして、日本は閉鎖的というイメージを流布してしまった。
 国際会議でこんなこと言っちゃったら、もう終わり。相手国の市場は開けず、自国の市場を開くのみ。すでに日本の交渉上の立場は不利。交渉参加したら、必ず負け。こんなバカな国はアメリカに食われてもしかたないと思いますよ。

 普通の国は、他国の市場を奪い合い豊かになろうとしている時代。デフレの時に貿易自由化をやってはいけない。失業を増やし、デフレを悪化させるだけ。
 農業を守るために関税は必要。内需主導の成長を考えることが大事。TPPを日本が蹴っても、ベツにアメリカはどうということはない。何から何まで間違っている、というお話しでした。

 しかし、日本の政治は捨てたもんじゃない。野党のうち賛成はみんなの党だけ。民主党内でも慎重論が強い。1100を超える地方議会で反対ないしは慎重の決議を上げた。国会で否決するしかない。官僚は否決されるような条約は出さなかったものだが……。
 社会や経済についても、自分の国は自分で守るという考えが必要だと思いますよ。

 講演会風景
 中野氏は30代後半でしょう。若い世代らしい語り口で、おもしろく聞くことができました。
 どちらの講師も、怒りを込めて、また、呆れ果てて苦笑しつつ……。とてもわかりやすいお話しでした。

 農林関係の方から、「TPP推進論者の言い分がわからない。彼らにとってメリットは何なんだろう?」と言われます。東大出の学者さんが考えても「推進の言い分は全くわからない」を連発するんだから、やっぱり、推進論に大義は全くないってことですね。

 日本人がいざというとき食糧が手に入らないということになり、食品の安全性も守れなくなる。医療サービスが自由化され、不採算地域から病院がなくなり、地域医療が崩壊。失業者は増えるし……。中野氏のお話のとおり、何から何まで間違っている、と再認識しました。

 お二人とも一番言いたかったのは、世論の力でストップをかけよう、ということですね。

 力をあわせて、がんばりましょう。


 介護保険料大幅値上げを抑えるために 12.2.27(月)
 県への申し入れ
 この4月から、全国の自治体で介護保険料の大幅値上げが行なわれようとしています。別府市は43%もの大幅値上げになり、基準額の方で月額5567円になる条例改正案が2月29日から始まる市議会に提案される予定です。

 2月24日、私たちは、介護保険料の大幅値上げを抑えるため大分県知事に申し入れを行ないました。日本共産党の堤栄三県議(大分市)、平野文活別府市議、日田市・豊後大野市・宇佐市・豊後高田市の各市議と一緒に8名で申し入れ、四ッ谷年晴高齢者福祉課長らが対応しました。

 私たちは、財政安定化基金の県の拠出分9億5000万円を、介護保険料の負担を抑えるために活用するよう求める要望書を提出しました。
 私たち日本共産党議員らは、昨年夏から生活と健康を守る会の県交渉や、党の県への予算要望などの場でこのことを求めてきました。県だけでなく、国の拠出分を介護保険料のために使えるように、ということも要望してきました。
 しかし、県が介護保険料の値上げ幅抑制のためにこの9億5000万円を活用しない方針だとわかったので、あらためて申し入れたものです。

 馬酔木(あしび)
 私は「43%もの大幅値上げを共産党市議団のニュースで知った市民から、『本当にあんなに上がるんかえ。あの記事を読んでめまいがした』と電話があったこと。
 『死活問題やわぁ。暮らしていけんよ〜』と悲鳴が上がっていること。
 ──などを紹介し、「県の拠出分は介護保険料の値上げ抑制に使えることは厚生労働省も認めているのに、なぜ活用しないのか。県民の負担を抑えることに最優先で使うべきでしょ」と訴えました。

 平野さんは「『今でも介護保険料などいろいろ引かれて8ヶ月分の年金で1年暮らしている状況ですよ』と訴えられた」と市民の声を紹介するなど、参加者はそれぞれ実情を訴えました。
 「介護保険料の大幅値上げは大変だと、わざわざ国が法律を変えたのに、なぜその財政安定化基金の県拠出分を使わないのか。使うことも検討したのか」と迫りましたが、「検討したが、介護給付費が増えるから、介護給付費の負担金に9億円を使い、基金に5000万円を……」と言うばかり。
 各議員から「県民のことよりも県の財政を優先しているということや」「高齢者のことが優先でしょ」と、県に批判の声が上がりました。

 県への申し入れ
 私が「県民の生活がどれだけ大変か、わずかな年金から天引きされる県民の生活実態がわかっていないじゃないですか。高齢者の生活や福祉を守るのがあなた達の仕事でしょ。安心して介護を受けるための社会保障の制度である介護保険の負担が、逆に高齢者の生活を脅かしている。社会保障の制度としてあってはならないことですよ」と訴えると、県の課長たちもうなずいていましたが……。
 私も豊後高田市議の大石さんもみんなも「『検討する』と言ってもらうまで帰られん」とがんばりましたが、四ッ谷課長は「知事に伝える」と答えるにとどまりました。

 県によると、4月からの介護保険料の県平均月額は5400円前後になる見通しとのことです。

 1年前ほどから、私たちは介護保険料の大幅な値上げが予想されていることを市民のみなさんにお知らせしてきました。市民のみなさんからは「え〜?!今でも高くて払えんのに、これ以上あがるなんか冗談やないよ〜。下げてもらわんと困るよ。えんどさん、下がるようにがんばってよ!!」と言われます。

 2月29日から始まる市議会で議論され、市議会議員の過半数が賛成すれば決まってしまいます。お知り合いの市議会議員や市役所に電話して生活実態を訴えるなど、「大幅値上げは困る」と声を上げましょう。
 みなさん力をあわせてがんばりましょう。私たちもがんばります。

 ※県への申し入れ書は こちら


 広域議会で野積みゴミ問題を質問 12.2.17(金)
 野積みゴミについて説明を受ける猿渡、平野別府市議と佐藤日出町議
 2月15日、広域議会がありました。

 私は、藤ヶ谷清掃センターで燃やせるゴミがあふれ野積みされている問題などで質問しました。
 NHKが「取材に行きます」と言っていたので期待してニュースを見たけれど、私の発言は1秒もなく少々がっかり……。ただ、私の質問への答弁が報道されました。

 この野積みゴミ問題は、はじめは12月末までに全て処理すると言っていた案件です。それが、1月末までに伸び、さらに2月末までに延期と言います。

 広域議会の野積みゴミ問題を報じるテレビニュース
 煙道がつまってしまうなどのトラブルが起き、清掃点検のために炉を数日停止したことなどが、予定どおりに処理がすすまない原因です。
 最高時は11月13日の時点で1715トンのゴミが山積みされていました。現在の残量は547トンと私の質問に答弁しました。

 私は「今回の野積みゴミの処理を大分市にお願いしたのか。本当に2月末までに処理が終わるのか」と質問。
 それに対し「2月末までに処理できる予定。再び炉が故障したときに処理を依頼できるよう、大分市と協議している」と答弁がありました。

 広域議会の野積みゴミ問題を報じるテレビニュース
 私は、「この問題が発生して3ヶ月以上経過するが、大分市との協議がすすんでいない。早急に大分市との協議をすすめ協定を結ぶべき」と求め、「早急に取り組みたい」と答弁がありました。

 また、「ゴミや消毒用の薬剤などの地下水や温泉への影響はないのか」との質問に「2ヶ月ごとに水質検査をしているが問題はない」と答弁。「年1回の詳細な水質検査を毎年4月にしている」と言うので、私は「詳しい検査を4月といわず早めて、野積みゴミの影響がないか調べるべき」と求め「検討する」と答弁がありました。

 藤ヶ谷清掃センター内にある焼却施設紹介のパネル
 また、30年以上運転を委託してきた三菱重工業の子会社九州重環から、実績がない新会社別府環境エンジニアリングに変わったことを問題にしてきましたが、私はこの問題と野積みとの関連を指摘しました。

 老朽化した炉を熟練した職員が運転してきていたのに、そのベテランの職員を10人解雇したことが、故障やトラブルが相次ぐ事態に影響していると考えます。

 私たち日本共産党は、新年度の運転を別府環境に委託する予算に反対しました。


 市長は公約違反、高すぎる国保税 12.2.14(火)
 国保をよくする会が市に書名提出
 別府市は、国保税の改定案を2月29日から始まる市議会に提案する方針を明らかにしました。

 この案では、上限額を引き上げ、2人世帯では所得375万円(収入536万円)以上などの約500世帯(国保加入世帯の約2%の世帯)の国保税を値上げし、その分で得られる約2000万円で一番負担が重い中間層の国保税を引き下げるというものです。
 40才から64才までの人は介護分も加わるので、最高額は年73万円になります。

 引き下げになる世帯は、約6500世帯(約30%の世帯)で、平均で3000円ほどの引き下げ(少ない人で100円、多い人で8600円の値下げ)になると説明しています。
 2人世帯では給与所得350万円(収入500万円)以下の世帯がこの対象です。所得33万円以下の7割軽減世帯などは、税額が変わりません。

 私たちが毎回の議会で国保税の引き下げを主張する中、浜田市長は「国保税の負担を軽く」と選挙で公約し、「一般会計からの繰り入れを検討し、国保税の負担を軽くしたい」と議会答弁してきました。
 しかし、私は12月の議会で「繰り入れを増やすよう今こそ決断を」と市長にしつこく迫ったけれど、市長は決断できません。
 今回の改定は繰り入れを全く増やさず、これは担当課が「上限額を他市にあわせないといけない」と考えて行なうもので、「市長公約とは別だ」と課長も言っています。

 これでは市長の公約に違反しています。
 市長は選挙での公約を守り、今年4月から3000円といわず大幅引き下げを行なうべきです。

 国保税引き下げを求めて話し合う
 私たちは、国保をよくする会のみなさんと一緒に国保税引き下げを求める署名を2月3日に市に提出しました。その時、総務部長は「一般会計からの繰り入れを検討しているが、その時期はまだ決まっていない」と言いました。

 いつまで検討ばっかりしているんだ、って話ですよねぇ。普通選挙で公約したら遅くとも次の年には下がると期待するでしょ。
 保険年金課として、負担を軽くするためにできることは今回の改定がせいぜいです。その職員さんたちの努力は認めていますが、浜田市長は「国保税が高すぎて払えない」「国保税を払ったら生活できない」という市民の悲鳴がわかっていないでしょ。

 60才所得300万円のふたり世帯の場合、6700円下がりますが、それでも55万9900円もの国保税(一人が2号被保険者の場合)の負担です。

 別府市の基金(貯金)は10年前には81億円でしたが今は113億円に32億円も増えています。
 そのうち何にでも使える財政調整基金は18億円から57億円に10年間で3倍にも増えているんです。一般会計からの繰り入れは可能です。

 「累積赤字がまだ2億円あるから、赤字の解消が先だ」と課長は言いますが、赤字をなくしてさらに大幅引き下げすることも、市長の決断次第で可能です。
 あなたは「市民の目線で」を政治信条としているんじゃないんですか、市長さん。国保税の引き下げは私たちのアンケートでも市民の一番切実な願いですよ。

 あらゆる面で決断力がなくリーダーシップがない浜田市長。本当にあきれてしまいます。市長に抗議の声を上げ、ご一緒に国保税の大幅引き下げを実現させるためがんばりましょう。

 そもそもは、国民健康保険の国の負担を引き下げてきたことが大きな問題なのです。おおもとにある国の政治を変えなけれな国民の暮らしはよくなりません。国の政治を変えるためにも大いにがんばりましょう。


 介護保険料43%もの値上げ 12.2.11(土)
 樹氷
 2月29日から3月26日まで行なわれる予定の別府市議会に介護保険料の大幅値上げが提案される予定です。この案では、なんと43%もの値上げになります。

 基準額(本人非課税で世帯課税)の人で、年1万9400円の値上げで6万6800円に。月にすると1617円の値上げで5567円の負担です。
 一番安い第一段階の人で年3万3400円(月2783円)の負担。一番高い人では、7段階(合計所得500万円以上)を新たにもうけ年11万6900円(月9742円)の負担になります。

 私たち日本共産党市議団は、大幅値上げが予想されるが、「今でも高くて払えんのに値上げなんかとんでもない。下げてほしい」という市民の声が切実だと、1年ほど前からくり返し議会で介護保険料の問題を取りあげてきました。
 多段階にする、国に負担を増やすよう求める、など負担を軽くするために努力すべきと主張し続けてきました。

 霧氷の鶴見岳から由布岳を望む
 別府市では3年前に値上げを行なわなかったために、4期目に県から4億2000万円の借入れをしました。市の説明では、その分の借入金を5期目に返さなければならず、同時に5期目の負担増もあって、このような値上げが避けられないということです。

 市はさらに、これまでの6段階では負担が重すぎるため、7段階を新しく設ける。また、低所得者の負担軽減策を充実させ、第3段階の軽減割合を3分の1から2分の1にひろげる、とのことです。

 しかし、あまりにも大きな値上げです。
 反対の声を大きく上げましょう。負担を押さえるため、日本共産党はみなさんとご一緒にがんばります。
 おおもとにある国の政治を変えることが何より大事だと痛感しています。力をあわせてがんばりましょう。


 日出生台演習場を見学 12.1.30(月)
 雨の中日出生台演習場について説明する遠入さん
 1月22日、日出生台米軍演習反対集会のあと、演習場が見える場所に移動し見学しました。
 演習がある年は毎年監視小屋で監視活動を続けている遠入健夫さんが説明して下さいました。

 113年前の1899年からこの場所に演習場ができた。当時12の部落100戸の農家があったが住民は演習場となった土地から1910年に強制的に出されてしまった。
 戦前は陸軍が使い、戦後は米軍が接収した。1950年から始まった朝鮮戦争のころが一番激しく、米軍16000人、韓国軍4000人が昼夜の別なく実践訓練を行ない、農作物の被害、放火、窃盗、婦女暴行など、住民に物心両面の被害があった。1958年、米軍の接収が解除された。

 日出生台演習場
 遠入さんの話はつづきます。──1995年沖縄の少女暴行事件をきっかけに世論が高まり、96年SACO合意により沖縄県道越え115ミリりゅう弾砲実弾射撃を本土5ヶ所へ分散移転することが決定。
 この時70才くらいだった地元の人たちは、朝鮮戦争のころの被害をよく知っているので反対の声を上げたが、97年平松県知事は「いかんともしがたい」と移転演習を受け入れてしまった。

 このような経過を冷たい雨の中で話して下さいました。資料もいただきました。寒いなか本当に本当にお疲れさまです。
 こういうねばり強い地道な闘い、執念を持った取り組みが、政治を変えていく大きな力になるんですね。


 日出生台での米軍演習と沖縄 12.1.27(金)
 赤嶺政賢衆議院議員と
 日出生台での米軍演習反対集会で、日本共産党の赤嶺せいけん衆議院議員があいさつしました。その内容を紹介します。


 13年前は、沖縄と同質同量の訓練を行なうと言っていたが、この約束は一方的に破られている。小火器や白リン弾の使用、夜間の実弾訓練は沖縄ではやっていないかったもので、アメリカのやりたい放題だ。

 歯止めのない訓練の拡大は絶対に許さないという抗議と監視の行動を、米軍が撤退するまで続けよう。その行動が沖縄をどんなに励ましているか。

 沖縄で無所属の議員から「暴行事件の被害者の家庭は心も体も病んでいる。米軍基地反対をスローガンで叫んではいけない」と訴えられた。

 あいさつする赤嶺政賢衆議院議員
 「海兵隊は日本を守る軍隊ではない。殴り込み部隊だ」と菅前首相の本に書いている。私がこのことを国会で質問すると、菅首相(当時)は「その時とは立場が違う。政治家は立場が違えば考え方も変わるものだ」と無責任な答弁をした。
 すぐに抑止力を持ち出すが、外務省や外交の専門家も「中国と日本は経済でもお互いを必要としている。軍事対決は全くありえない」と言っている。北朝鮮との関係でも、どんなにこじれても戦争につながらないよう努力するのが外交だ。

 米軍基地は、砂糖工場や村役場・学校・住宅などがあった土地を、銃剣とブルトーザーとで強奪して作ったものだ。国際法にも憲法にも違反している。
 いま、オール沖縄で県内に基地はいらないと声を上げている。この状況は、我々のたたかい、日出生台と沖縄の連帯した闘いが作り出したものだ。

 衛藤洋次さん(左)と赤嶺政賢衆議院議員
 昨年12月28日午前4時、米軍新基地のための環境評価書が沖縄県庁の守衛室に運び込まれた。私はすぐに駆けつけ新防衛局長に抗議の電話をして、すぐに持ち帰れと要求した。

 新防衛局長は「申し訳ない」とくり返した。なぜ、午前4時に運び込まれたか。昨年9月オバマ大統領から「結果が必要だ」と迫られ、11月には野田首相が評価書の年内提出を約束させられた。アメリカの言うことは何でも聞く。

 しかし、今アメリカでは在日米軍作戦はボロボロだ。アメリカは疲弊しており、米軍のグアム移転経費は「これ以上無理だ」とアメリカの予算から削除された。それでも、日本は毎年200億から300億の基地移転費用をアメリカに出している。アメリカは仕方なく、これを積み立てている。

 我々の闘いは、確実に世界の政治、日米安保体制を動かし始めている。本土と沖縄の粘り強いたたかいで、安保条約反対の声をひろげ、米軍基地を撤去させよう。

 約300人が参加した日出生台集会
 ──赤嶺さんは、長時間力を込めて訴えました。
 寒いなか手袋をはずし素手でマイクを握っての訴えでした。

 「我々の闘いは、確実に世界の政治を動かし始めている」という赤嶺さんの言葉に、とても勇気づけられました。

 アメリカ自身がグアムへの基地移転費用を削除したのに、日本が「借金が大変だ」「消費税を上げないといけん」と言いながら、国民の税金で米軍基地移転費用を出し続ける……。

 大震災の被災者のみなさんが大変苦しんでいる中で、ですよ。誰が考えてもこんなことはおかしいですよね。

 こんな無駄遣いはなくせとズバリ言える日本共産党、アメリカにも遠慮なくものが言える日本共産党を、総選挙でなんとしても大きくしていただきたい。

 みなさんのご支援をよろしくお願いします。


 日出生台米軍演習反対集会に参加 12.1.24(火)
 「海兵隊は来るな!」と声をあげる参加者。黄色のコートは野田紀子前別府市議
 1月22日(日)、九重町での日出生台での在日米軍演習反対集会に参加しました。
 九州各地から300人が集い、「海兵隊は来るな」と抗議の声を上げました。2月10日から22日まで、在沖縄米海兵隊220名により、155ミリりゅう弾砲などでの実弾砲撃演習が行なわれる予定です。
 この演習は3年連続9回目となるものです。

 私も、13年前にこの米軍演習が始まった時からずっと集会に参加しています。
 赤嶺政賢(せいけん)衆議院議員は、あいさつの中で「13年前、すごく寒くてあいさつしようとするとあごが固まって声が出ずびっくりした」と話しましたが、ぼたん雪で私たちの帽子が真っ白になったのを思い出しました。

 あいさつする衛藤洋次さん
 地元の玖珠町で牛を飼っている衛藤洋次さんが、今回もマイクを握りました。
 衛藤さんは「日出生台の空気と水とほんわかした雰囲気、年寄りが元気で、6名しかいない分校に子どもたちがにこにこして通う、そんな日出生台が大好き。演習場の荒廃が目につく。草を刈れる場所がどんどんなくなる。しかし、日出生台の大地は永遠です。みんなの顔を見て元気になった。日出生台に暮らして幸せだなぁと思える地域をずっと作っていきたい。そのために声を上げ続けたい」と、連帯あいさつしました。

 「集会の間、雨が降らんでよかったね」とみんなで話しました。
 医療生協のみなさんが50円で売っていたゆずのホットドリンク、とってもおいしかったですよ。

 赤嶺政賢さんの話など、つづきをお楽しみに。


 大企業いいなりの消費税増税にストップを 12.1.23(月)
 講演する増本一彦氏(静岡県在住・弁護士・元衆議院議員)
 野田首相は「ネバーネバーネバーギブアップ」と、消費税の増税に執念を燃やしています。選挙の時には民主党さん、何て言いましたか?
 「国民の生活が一番」「消費税は4年間上げません」と公約していたんですよ。国民の生活が一番、震災復興と放射能被害から国民のいのちと健康を守るために、「ネバーネバーネバーギブアップ」と言うのが首相の務めだと思いませんか。
 それがなぜ、これほどまでに消費税アップに必死になり、政治生命までかけるのでしょうか。

 1月21日、消費税増税問題の学習会に行きました。講師の増本一彦氏は「野田佳彦首相とはどういう人物か。松下政経塾の第1期生。財界奉仕と日米軍事同盟体制の推進・強化の政治家を育てるために松下幸之助が作ったのが松下政経塾。財界から奨学金など大金を出してもらい、3年間全寮制で鍛えられた人物」と切り出しました。
 生まれも育ちも財界育ち。財界・大企業に頭が上がらない首相だから、自民党でもできなかった消費税増税をなにが何でもやろうと意気込んでいるわけです。

 だいたい民主党も自民党も大企業の政治献金に頼っているから、財界・大企業に頭が上がらず、言いなりですよね。

 ノジギク
 消費税は全額社会保障に使うといい出しましたが、これがくせ者ですよ。「社会保障を充実してほしければ消費税を上げなきゃ。消費税アップがイヤなら社会保障は我慢してね」となってしまう。
 そうなると、消費税は10%ではとどまらず際限なく上がっていく。しかも、これを実行してしまえば、いま年金や福祉に使っている社会保障の予算を借金の返済や軍事費などにまわせる。……これがねらいです。

 日本経団連が去年の9月に発表した「成長戦略2011」で、「消費税率は2015年度までに10%」「2020年代半ばまでに10%代後半に」と提言しています。あわせて現在40%の法人税実効税率を25%まで引き下げるよう要求しています。

 何と身勝手な。だって、大企業は266兆円も貯めこんでいるっていうんですよ。これ以上の減税なんてとんでもない。国家予算の3年分も貯めこんでる大企業さんに対して、政治がきちんとものを言うべきでしょう。
 これだけ雇用が深刻な中、「正社員をもっと雇って下さいよ。もうけに応じた税金をしっかり払って下さいよ」こう言うのが政治の役割じゃないですか。

 そうして、税金の無駄遣いをなくせば、消費税増税は必要ないんです。日本共産党は消費税アップを許さないために全力をあげます。

 日本共産党は企業献金・団体献金をいっさい受け取らない、ただひとつの政党です。だから、大企業の使い走りばっかりしている民主党や自民党とは大違い。いつでも誰にも遠慮なく、国民の立場でズバリとものが言えます。
 この日本共産党を、総選挙でぜひ大きく伸ばしてして下さい。

 言いたいことは山ほどありますが、このつづきはまた今度。


 今年もよろしくお願いします 12.1.3(火)
 新年あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。おかげさまで市議として4期目の活動にがんばっています。

 私は、昨年結婚した長女夫婦や妹の一家など親戚が集まり、にぎやかなお正月でした。我が家から東京の長女のところに引っ越した愛犬ハッピーとも久々の再会でした。

 みなさんは、どのような新年をお迎えでしょうか。
 昨年は、日本は未曾有の大災害にみまわれ、全国的に経済状況の厳しさが続いています。今年も市民のみなさんの生活を応援する市政実現に全力でがんばります。国保税の引き下げや住宅リフォーム助成制度など、世論をひろげ力をあわせて実現しましょう。

TOPへ